EGF

表皮のターンオーバーに深く関係しているEGFは、もともと私たちの体内でも存在する成長因子です。発見当初は火傷治療の医薬品として用いられており、非常に優れた効果から発見者がノーベル賞を受賞するほどのものでした。現在ではサプリメントや化粧品成分として活躍しています。


EGFとは

EGF(Epidermal Growth Factor)というのは、私たちヒトが元々持っている上皮細胞を再生させる因子の事です。

また、あまり知られていませんが、EGFは肌だけではなく、唾液、母乳、特に成熟細胞(分化細胞)などにも含まれており、口内の傷が比較的早く治るものEGFが含まれているおかげなのです。

EGFは、火傷のよる皮膚移植や角膜切開による傷の回復促進などの目的で、医薬品として医療分野で幅広く活躍している成分でしたが、かつては1gあたり8,000万円もするほどの高価で、とてもサプリメントや化粧品に応用できるレベルの成分ではありませんでした。

近年になってようやくEGFはバイオ技術による生産が可能となり、今のような身近な存在となったのです。
今やEGFを補給することで、誰もが新しい皮膚細胞を手に入れることが出来るようになりました。

EGFの効果

代表的な効能は、以下のとおりです。

ターンオーバーを活性化します。
EGFは肌の生まれ変わりを促進し、くすみ・シミ・小じわなどの肌トラブルを予防し、若々しい肌を作ります。
アメリカで行われた臨床試験では、50歳以上の人でも、EGFを60日間使用した後は細胞量が大幅に増加したというデータがあり、EGFの再生促進効果は新生細胞の成長を平均288%促進するとも言われています。
育毛効果に期待されています。
EGFは発毛サイクルにおいて、オンとオフを繰り返すスイッチのような役割を演じています。
毛髪の成長周期には、成長期、退行期、休止期の三段階あって、EGFとEGFが結合して働く受容体(EGFR)がその調整因子の一員であることが知られおり、EGFRは毛の成長開始に不可欠であることが判明しています。

EGFの関連サイト

日本EGF協会
NPO法人(特定非営利活動法人)日本EGF協会のサイトで、EGFの解説や、臨床データなどを紹介しています。

その他

美容の為の成長因子として摂取する場合には、FGF(線維芽細胞成長因子)と同時に摂取すると良いでしょう。

現在のところ、過剰摂取による副作用等は報告されていない成分ですが、サプリメントで摂取する際には各社の目安量を守りましょう。

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