クロム

ミネラルの1種で、糖質の代謝に重要なクロムの効果を解説しています。
また、脂質の代謝にも、関与しているため、ダイエットや生活習慣病の予防にも役立ちます。


クロムとは

元素記号『Cr』と表す天然鉱物で、ミネラルの1つです。
18世紀にシベリアで発見されたと言われており、通常は、3価クロムや6価クロムの状態で存在しています。

食品中に存在するクロムのほとんどは3価クロムで、毒性が低く過剰症の心配は無いと言われています。
しかし、クロムメッキ工場等で使用されている6価クロムは、人為的に産出されたもので、毒性が強く、強い酸化作用があります。

クロムの効果

代表的な効能は、以下のとおりです。

糖尿病の予防や改善に役立ちます。
糖質の代謝を得意とするクロムは、「インスリン」の作用を増強させる働きがありますので、糖尿病の予防や改善に役立ちます。
糖尿病の方は、糖尿病でない方に比べ、血清中のクロム量が少ない事ことが明らかになっています。
生活習慣病を予防します。
脂質の代謝を助け、血液中の中性脂肪やコレステロール値を正常に保つ働きもありますので、高脂血症や動脈硬化などの生活習慣病の予防にも役立ちます。

クロムの関連サイト

クロムの解説【ミネラル専門情報】
ミネラル全般を紹介しているサイトのクロムに関するページです。効果や欠乏症などの解説をしています。

クロム - Wikipedia
用途や必須元素としてなどクロムに関する様々な情報が紹介されているWikipediaのページです。

その他

通常の食品から摂取されるクロムは3価クロムで、毒性が低く、吸収率も低いため、過剰症が問題となることはほとんどありませんが、長期にわたり過剰に摂取すると、下痢、腹痛、嘔吐などが引き起こされる場合があります。

不足すると、インスリン感受性の低下や末梢神経障害などが起こる場合があります。

ナイアシンと同時に摂取することにより、血糖値やコレステロール値の下がりやすくなると言われています。

ミネラルに戻る。