アディポネクチン

アディポネクチンとは

脂肪細胞から分泌される善玉「アディポサイトカイン」で、きな粉などの大豆食品を摂取することで、体内量が増加すると言われています。

アディポネクチンは標準体型の方には多く存在し、逆に内臓脂肪が多い方には減少していることが解っています。また、糖尿病の方も減少していることが報告されています。

１００歳以上の元気な高齢者のアディポネクチン値は一般の人に比べて大変多いことがわかっています。つまり、老化に対しても有効と言えるのです。

アディポネクチンは、「ためしてガッテン」や「おもいっきりテレビ」で放送され、一躍有名となりました。

アディポサイトカインとは

脂肪細胞は、様々な生理活性物質を分泌する「内分泌細胞」としての役割を持つことが解っており、この脂肪細胞から分泌される生理活性物質を総称して「アディポサイトカイン」といいます。

アディポサイトカインには、動脈硬化を予防する「善玉アディポサイトカイン」と、動脈硬化を促進させる「悪玉アディポサイトカイン」があります。
正常時には、善玉・悪玉アディポサイトカインの分泌はバランスよく保たれていますが、内臓脂肪が多くなった時は、不思議なことに善玉アディポサイトカインの分泌量が減り、悪玉アディポサイトカインが過剰に分泌されます。
この分泌の乱れが生活習慣病につながり、動脈硬化へと進展させると考えられています。

アディポネクチンの効果

代表的な効能は、以下のとおりです。

傷ついた血管を修復します。

全ての人が、日常生活の中で、喫煙や、血圧・血糖値の上昇などによって少しずつ血管が傷つけられています。
血液中から全身を巡っているアディポネクチンは、血管に傷を見つけると、すばやく修復します。
この働きにより、抗糖尿病・抗動脈硬化などの作用を持つことが明らかにされ、メタボリックシンドロームの中心的存在として注目されています。

生活習慣病を予防します。

・メタボリックシンドロームを予防・改善します。
・脳卒中、心筋梗塞の原因である動脈硬化を抑制します。
・糖尿病を予防します。
・脂肪燃焼に役立ちます。
・コレステロールを正常化します
・老化防止に役立ちます。
・高血圧、脂質異常症（高脂血症）を予防・改善します。

アディポネクチンの関連サイト

アディポネクチン - Wikipedia
構造や作用などアディポネクチンに関する様々な情報が紹介されているWikipediaのページです。

その他

基本的には、運動により余分な脂肪を減らすことで、体内量が増加すると言われています。
また、運動は一定期間に激しく行うのではなく、日常的に継続して行うことが重要です。

食品では、大豆に含まれるタンパク質が、脂肪細胞の中にあるアディポネクチンを合成する機能を高める効果があると言われています。