更年期障害

更年期障害とは

女性ホルモンの視点から女性の一生を区切ると、「幼少児期」「思春期」「成熟期」「更年期」「老年期」の５段階に分けることができます。

更年期障害とは、４段階目の「更年期」にホルモンが急激に減少することで起こる、身体的・精神的な不調のことです。

最近では、更年期前の女性に更年期障害と似たような症状が起こる「若年性更年期障害」や、男性にも同様の症状が起こる「男性更年期障害」などもあります。

更年期障害の症状

更年期障害の症状は、個人差が非常に大きく、症状が殆ど起こらない方もいれば、日常生活に支障をきたすほどの方もいます。

初期の症状としては、生理不順にはじまり、不安・イライラ・鬱（うつ）などの精神的症状、ほてり・のぼせ・頭痛・めまい・異常な発汗・動悸・息切れなどの身体的症状があります。

閉経後には、手足のしびれ・肩こりや腰痛などの関節痛・尿漏れ・失禁・皮膚の乾燥やかゆみ・肌のシミやシワ・食欲不振・膀胱炎などがあります。

更年期障害の原因と対策

更年期障害の一番大きな原因としては、女性ホルモン（特にエストロゲン）の急激な減少が関係していますが、他にも性格や生活環境も関係していると言われています。

若年性更年期障害の原因としては、急激なダイエットや激しい運動、喫煙やストレスなどの生活環境が大きく関係していると言われています。

男性更年期障害の原因としては、男性ホルモン（特にテストステロン）の急激な減少が大きく関係しており、他にも女性の更年期障害と同様に性格や生活環境が関係していると言われています。

症状が気になる方は、早い段階に婦人科など内分泌系の専門医に診察を受けるようにしましょう。
（子宮ガンや高血圧などの症状と似ているため、個人での判断はやめましょう。）

治療法としては、ホルモン療法や薬物療法、心理療法などがあります。

更年期障害の関連サイト

【更年期障害が５分でわかる！】
近年では、女性だけでなく、男性や若い方にも起こる更年期障害の症状や対策法などを、とても分りやすく紹介してくれています。

更年期障害 - Wikipedia
症状や原因、治療など更年期障害に関する様々な情報が紹介されているWikipediaのページです。

予防や症状の緩和に役立つ栄養素

ビタミンＥ

不妊予防に効果が期待されているビタミンＥは、女性ホルモンの分泌を助けることで、症状の予防や緩和に役立つと言われています。

亜鉛

女性ホルモンの正常作用に役立つ亜鉛は、女性の卵巣に多く含まれており、不足すると、生理痛や生理不順の原因になると言われています。

セレン（セレニウム）

亜鉛と共に、女性ホルモンの正常作用に役立つセレンは、女性の生殖生理作用に深く関わっており、生理不順や更年期障害の緩和に役立つと言われています。

大豆イソフラボン

女性ホルモンと非常によく似た作用を持つ大豆イソフラボンは、更年期障害の緩和や骨粗鬆症の予防に役立つと言われています。

トンカットアリ

エストロゲンの分泌を促進する作用や、テストステロン量を増加させる働きがあると言われており、男女の更年期障害の緩和に役立つと言われています。