ビオチン

アトピーや掌蹠膿疱症の改善に効果があるビオチンは、女優の奈美悦子さんが治療に用いたことで有名になりました。
美肌にも期待でき、過剰摂取のリスクが低く、副作用も少ないことから、サプリメントでも人気を集めています。


ビオチンとは

8種類あるビタミンB群のひとつで、ビオチンは牛レバーなどの食品に多く含まれる栄養素です。
もともとは、皮膚炎を治すビタミンとして発見されていたことから、とても皮膚に良い栄養素としてサプリメントでもお馴染みの栄養素となっています。

アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症を改善することで有名なのですが、基本的な働きは、エネルギー代謝に関与しており、特に、体内で糖質がリサイクル(糖新生)されるときに非常に重要な役割を担っています。このため、ビオチンが不足すると、エネルギーの生産が上手くできなくなり、疲労感を感じたり、無気力、うつ症状を招く恐れもあります。

ビオチンの効果

代表的な効能は、以下のとおりです。

掌蹠膿疱症を改善します。
手のひらや足に、膿胞が出来る症状で、大変な激痛を伴うことで有名な病気です。最近の研究成果によって、ビオチンが掌蹠膿疱症を改善することが分かりました。
アトピー性皮膚炎を改善します。
体内にアレルゲンが侵入すると、ヒスタミン等の化学物質が放出されてしまいます。このヒスタミンが皮膚の炎症を引き起こす原因といわれており、ビオチンはこのヒスタミンの元になるヒスチジンを体外へ排出する作用があり、アトピー性皮膚炎を予防・改善すると報告されています。
白髪や抜け毛を予防します。
ビオチンは、アミノ酸の代謝に深く関与している栄養素です。
毛髪は、殆どがアミノ酸を元にして作られていることから、ビオチンをしっかりと摂取することで、白髪や抜け毛の少ない健康的な毛髪を手に入れることが出来るとされています。

ビオチンの関連サイト

ビオチンの効果
わかり易く、ビオチンの効果などを解説しています。アトピーや掌蹠膿疱症との関係についても記載があります。

その他

ビオチンは、卵の白身に含まれているアビジンというタンパク質が胃の中でビオチンと結合し、腸からの吸収を妨げますので、極端に生卵を食べ過ぎることには注意が必要です。

ビオチンは、水溶性に分類されているため、とても水に溶け易い栄養素です。このため、体内に摂りいれてもすぐに汗や尿と一緒に排出されてしまいますので、摂取するときには、出来る限り朝・昼・夜に分けるようにしましょう。

ビオチンは、葉酸パントテン酸ビタミンB2など、8種類のビタミンB群すべてを一緒に摂取することで、効率よく体内に吸収されます。

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